和紙の原料である「楮」に水分子、気体分子の吸着機能を保有する「ゼオライト(※)」を担持させ、「呼吸する和紙」を開発しました。
愛媛の紙縒り一筋、一筋、手作業により編み込み、ゼオライト楮を漉き込んで、繊細な「楮繊維の濃淡」を軽やかに表現しました。モダンな表情を持つ『呼吸する和紙』は、湿度調節や消臭機能を有して、室内空間に癒しの効果をもたらします。最大サイズ4000mm×1700mmが制作可能。紙縒りのバリエーションや染色、厚さ、異素材の合わせ漉きなど、りくうの和紙は全て自社工房の手作り、オーダーメイド。多様なインテリアシーンを提案します。
※ゼオライトとは、ギリシャ語のZeo(沸騰する)、lithos(石)を合わせたのが語源です。その由来は、アルミノケイ酸塩のなかで結晶構造中に大きな空隙を持ち、加熱すると容易に水を分離して沸騰してるように見えるためです。その大きな空隙には水分子、気体分子などを吸着するため、湿度調節、消臭調節が行え、ホルムアルデヒトやシックハウス症候群を防止することに期待されています。
空間を仕切る壁は、時に圧迫感や閉塞感を与えることがあります。
りくうが提案するのは、日本的な概念を持った壁です。
空気の流れを遮断せず、窓からの風や光を心地よく共有することができます。
形状や設置方法も自由度が高く、多様な空間デザインにご利用いただけます。
和紙を漉く水には、名水百選に選定された観音水の水を使用。一説には、江戸時代に四国カルストに降った雨が地下水となり、洞窟から湧き上がっていると言われます。工房のある明間(あかんま)地区に、毎日8000tの水量の恵みをもたらし、昔は紙漉きが盛んだったとの記述もあります。