〜伝統工芸に宿る研ぎすまされた美しさ。テクノロジーが放つ未来の予感。
いま、時を超えて生まれた新しいデザインのカタチ〜

そういったコンセプトのもとに、当イベントでは工芸にデザインやテクノロジーを加えた次世代のものづくりを代表する洗練された品が揃った。

りくうではイベントの装飾を手がけた。

メインエントランスのために制作したNamiは、曲木の木枠にエクスパンドメタルに和紙を漉いた意欲的な作品を制作した。

建具職人により、檜の板を治具で固定し何枚もS字に曲げて貼り合わせ、４辺の太いフレームを作っていく。
エクスパンドメタルを内部に納め最終的に一対のS字フレームを制作。

S字に曲がったエクスパンドメタルの入った木枠を、コウゾの入った水槽で薄く何度も丁寧に漉いていき、完成。

工業製品の正確なデザインパターンに楮を漉きあげることで、ランダムな自然の造形を加えることに成功した。

今回は吊るしで装飾として用いているが、長い辺を横にして置き衝立として空間を仕切るために使用する形も提案してきたい。