インターコンチネンタル横浜 Pier8

Client
インターコンチネンタル
Industry
ホテル
Date
2019
Place
横浜、日本

ディレクション/WAO

「海と旅」をコンセプトとした低層で木をふんだんに使ったラグジュアリーホテルの装飾。
クラブルームおよびスイートルーム宿泊客専用ラウンジに納入した。

金沢世界工芸コンペティションに入選したUNERIをHPシェル構造的な連続体として表現し、線から面に展開するプロセスは和紙の原料の1つである楮を幾重にも漉くことで表現。

パーツをそれぞれモジュール、ユニット化し拡張性を持たせることなど工芸の分野に建築や工学、ソフトウェアの分野などで用いられる近代的概念の一部を組み込んだ作品。

和紙表面へ施した藍染のグラデーションは浅瀬から深海まで様々な海の表情を模し、作品3点は連作となっている。
その藍染のシミュレーションはCGにて行い、テストを繰り返し本番に臨んだ。

テクノロジーに依ることで成り立つ現代の生活は、波のうねりのように常に変化し続けている。
デジタル技術で設計した格子状の糸に楮を自然に任せて漉きあげることで、テクノロジーと人間の曖昧で豊かな情感が共存する様を表現した。